過呼吸は癖になるらしい。 知らんけど。 私はその後、感情が昂るとよく過呼吸を起こすようになった。 もしもに備えて、今でもバックの中にはコンビニの小さめ袋を入れておくのを欠かさない。 カズヒロもこーちゃんも、実も、私が癇癪を起こすと、過呼吸に備えて袋を持ってきてくれた。 リストカットをしなくなった頃... 続きをみる
2022年4月のブログ記事
-
-
初めて過呼吸を起こしたのは、小学校の高学年くらいの頃だろうか? 屋根裏に置いてある荷物を、父に取り出してもらった時のことだたった。 脚立に乗って荷物を取った父から、その下で荷物を受け取っただけだが、あまりの重さに荷物を落としてしまった。 父が落とすなよっ!と言ったが、その時にはもう呼吸がおかしかっ... 続きをみる
-
こーちゃんと私の不倫は会社でも知られていたと、後になって村田さんから聞いた。 カズヒロにも娘にもこーちゃんの事は話していた。 カズヒロはほどほどにしてやー、と言っていたし、娘はこーちゃんに色々買ってもらえるので、悪くない、と思っていたらしい。 ある日、家族でご飯を食べていた時、カズヒロに キスマー... 続きをみる
-
こーちゃんにフラれた私は道端で大泣きした。 何で泣いたんだろう? 次の日にはもうこーちゃんに興味はなかった。 こーちゃんはその後、40歳で18歳のバイトの子と結婚した。 子供ができたからだ。 こーちゃんは幸せそうに、子供を連れて私に会いに来てくれたが、私は彼の駄目さを知っているだけに、お気に入りの... 続きをみる
-
私のお気に入りは、近所のスナックのママとオーナー夫婦だ。 60歳くらいのヒロコさんと、50歳位のマサオさんの話はいつもすごく面白かった。 さすが客商売!という感じの絶妙な笑いを含んだトークは、仕事外とはいえプロの技をいつも教えてもらっている感じだった。 ヒロコさんが話のネタに尽きたら、占いが女性の... 続きをみる
-
結論から言うと、こーちゃんは 人に優しく、自分に甘い人だった。 最初の頃は、私の知らないことをたくさん知っていてる、頭が良くて仕事のできる人だと尊敬と憧れを抱いて好きになったのだが、 1年、2年と付き合い、私も仕事の色々を覚えて新しい企画を考えたり、売上を上げるために行動するようになっていくにつれ... 続きをみる
-
さやかちゃんは1番仲の良かった子だけど、家庭環境が複雑すぎて、精神不安定な子だった。 過食と拒食を繰り返していたけど、普段は元気で飛び抜けて明るい。 そんなさやかちゃんの事が気になるタクヤ先輩は、元カノがリストカットや自殺未遂を起こしたりしていたそうで、私の事も随分気にかけてくれた。 さやかちゃん... 続きをみる
-
久木さんは、4つ上の背の高い超美人だった。 犬の散歩するから、と遅れてきたり、朝起きたらサインペンで眉毛繋げられてたからやすみます!みたいな変人でもあった。 そして、リストカットする人だった。 カッコよくて美人で変人のカッターな先輩は、私に色々教えてくれた。 まず、病院にはいかない事! 変な薬渡さ... 続きをみる
-
サソリくんとは、もう会う事もなかった。 そして、ヤってよかった。スッキリできた。 私は父のことも、ケンジくんのことも忘れて働くことに夢中になった。 ファーストフード店以外にもバイトを始めた。 ラーメン屋、家庭教師。 そして4つ目にレストランのキッチンで働く事にした。 私達と一緒に、あなたも天保山に... 続きをみる
-
新店舗には、私と水田さんが配属されることになった。 村田さんは元々新店舗にはあまり興味がなかったようだが、丸川さんはひどく落ち込んだ。 実際、1ヶ月後には遅刻が増え始め、さらにその1ヶ月後には無断欠勤が始まり、 ふと思い出した時には、腰が痛いからという理由で退職していた。 そんな犠牲を乗り越えて、... 続きをみる
-
-
丸川さんと水田さんは2人とも8歳年上の、大人って感じだった。 2人とも飲食での経験が長く、FLだとか難しい言葉を話していた。 最初から社員にならなくてよかった!! アルバイトで契約したので、2人もライバル心なく私に色々なことを教えてくれた。 PCもある程度使えなきゃいけない。 私は電源の入れ方さえ... 続きをみる
-
28歳にして、初めて就職して働くことにした。 色々あってのことだ。 ただ、娘のことがあるので、すぐに正社員ではなくていいので、ゆくゆく正社員になれるような職場を探すことにした。 勤務地が神戸だが、求人内容が気に入った会社があった。 私たちと一緒に、新しいことしませんか? ヤル気とガッツのある人募集... 続きをみる
-
-
-
ママ、とお母さんは同意義語だ。 でも、娘の言いたいことはわかるような気がした。 そう言われても仕方ない事も分かっていた。 でも、そんなママも悪くないけどな! 本当によくできた子である。 そんな子に甘えて、私はこの後さらにひどい仕打ちをしていく事になる。 もし人生をやり直せるなら、お母さんになりたい。
-
-
-
-
-
行為が終わった後、サソリくんは何か記念品ちょーだい、と言ってきた。 ヤッた女の私物を、何かもらうのが趣味らしい。 とてもいい趣味だと思った。 私は記念に真っ赤なマニュキュアをあげた。 部屋を出たところで、弟とバッタリ会ってしまった。 自宅にいたとは、迂闊だった。 学校からいつのまにか帰ってきたらし... 続きをみる
-
-
彼の名前は覚えてない。 同い年とは思えない程の大人っぽい人で、 真っ黒なマニュキュアを塗った、サソリのタトゥーがよく似合うイケメンだった。 名前は覚えてない。 サソリくんは、私が求める理想のタイプだった。 向こうも恋愛は求めていないし、何より顔がいい。 背中のタトゥーもインパクトがあって、上書きす... 続きをみる
-
恋をするにあたり、乗り越えなければならない問題があった。 SEXができない。 別に大した問題ではないが、できない理由が理由だけに 乗り越えておきたい壁であった。 私はおとなしい優等生タイプで、引っ込み思案で見た目も地味だったが この頃から明るく大胆なタイプに変わりつつあった。 そして、思いついたら... 続きをみる
-
ケンジくんのことは思いの外好きになっていたらしい。 食事が喉を通らなくなった。 何度も腕を切った。 それでもなかなか吹っ切れなかった。 心配したももちゃんが、食事に誘ってくれた。 私は思いっきり泣いた後、宣言した! 好きな人ができたら、他人のことなんか気にしない! 奪ってでも恋を叶えるんだ、と。 ... 続きをみる
-
結婚してもカズヒロは口数の少ない方だった。 でも、時々ポンっと面白い事を真面目な顔で言う。 大人しく、常に私のわがままに振り回されてくれる人だった。 そう、とてもいい人だった。 そして、断ると言うことができない人でもあった。 それは彼の優しさであり、弱さであり、 私はそれに甘え、ムカついた。 別れ... 続きをみる
-
高校卒業と同時に家を飛び出した私は、ひとつ下の高校生の彼と半同棲生活を送る。 カズヒロの両親は、息子が悪い女に引っかかったと心配していたらしい。 カズヒロの妹の家庭教師をする事で、カズヒロの両親からの信頼を得た。 私はフリーター生活をしていたが、21歳になり就職しようと思った。 世間知らずで、なん... 続きをみる
-
カズヒロとは、バイト先のレストランで出会った。 ひとつ歳下で、みんなからあいつ自閉症やから、と揶揄されていた。 ※この頃、世間的にはまだ自閉症についてあまり知られておらず、 漢字そのままのうちに籠るタイプのことを指していた。 最初の半年ほど、ほとんど会話することがなかった。 何せシャイな人で、引き... 続きをみる
-
憧れのふかふかのベット。 これが私の選択ミスだった。 部屋の中に、私の逃げ場がなくなった。 そして、私は家に寄り付かなくなる。 一刻も早く家を出たい。 進学しない、働く、と宣言した。 何のためにここまで育てたと思ってるねん、と父にぶたれた。 ピアスを開けて、母にもぶたれた。 親からもらった体を傷つ... 続きをみる
-
築60年の家は、土地問題で揉めていたらしい。 戦後の混乱期の中、祖父が手に入れた土地だが、 バブル崩壊後に地主が失踪して国の所有物になっていた。 マンションを建てるために、近隣5店舗くらいが立退を命じられた。 詳細は不明だが、恐らくそんなところらしい。 色々交渉したであろう結果、我が家は立ち退く変... 続きをみる
-
ちょこちょこ店舗名や会社名が出てきますが、 こちらは全て仮名です。 ブラックな企業が多いので、勘違いされる方がいるといけないと思いました。 実在する店舗ではございませんので念の為、、、
-
朝になり、ケンジくんから改めて告白された。 付き合って欲しい、と。 もちろん、うん!と答えた。 嬉しかった。 ただ、、とケンジくんが続ける。 今は付き合ってる人がいるので、別れるまで待って欲しい。 彼女がいたんだ、、、 そして、その彼女はバイト先の後輩だった。 次の日、仕事中も涙が止まらない彼女を... 続きをみる
-
-
キスされる。 顔が近づいてきた時、あんなに胸が高鳴ったのに、唇が触れた瞬間 父の髭の感触を思い出した。 そこからは、何をされても父の顔がチラついた。 ケンジくんを感じたいのに。 全然慣れてないね、緊張してる? 頷いた。 頷くしかなかった。 ケンジくんは、私の頭を撫でながら、今日はやめておこう、 と... 続きをみる
-
ケンジくん、ヒョロっとしてるのに、私の腕を掴んだ力強かったな、、、 いつもヘラヘラしてるのに、あんな顔するんや、、、 ちょっと助けられただけで恋に落ちる。 安い女である。 が、そこからケンジくんとは急接近していく。 そして、家に泊まりに行くことになった。 家に泊まりに行くとは、そういう事になるんだ... 続きをみる
-
ケンジくんとは、同い年な事もありよく喋った。 大人しくて、引っ込み思案な私は、自分から話しかけるのは苦手だったが、 ももちゃんがいると、不思議と私も喋れるようになったのだ。 高校3年生になり、後輩も沢山できてバイトの中でも中堅だった私は、ますます仕事が楽しくなっていた。 暇な時間は、ケンジくんと2... 続きをみる
-
ケンジくんは、私より少し後に入ってきたスタッフで、 背は高いけど、スヌーピーみたいな顔をした、決してイケメンとは言えない人だった。 これまで、恋をしたことない訳じゃない。 幼稚園の時は、ひろくんが大好きでいつもくっついていたし、 小学校の時は、スポーツ万能の西田くんに密かに憧れた。 中学生の時は、... 続きをみる
-
大好きなアーティストがいた。 Hysteric Blueというアーティストだ。 ボーカルの声や、曲ももちろん好きだったけど、 なぜかギターの人が大好きだった。 ファンクラブに入っていたので、Liveでは結構いい席が取れたし、 汗だくで盛り上がった。 盛り上がった後はカラオケ!! ある時、Live終... 続きをみる
-
高校も2年生くらいになると、真面目な私もそれなりに夜遊びもするようになった。 ももちゃんや、このみちゃん、りかちゃんと4人で遊ぶ事も多かった。 毎日楽しくて仕方ない、まさに箸が転げても笑える、そんな頃だった。 賑やかなファーストフード店でさえ、うるさいって注意されたなぁ。 閉店時間に気づかず、電気... 続きをみる
-
ここまで読んでくれた人、まずはありがとうございます。 思ったより読んでくれる人がいてびっくりしています!! さっき、6年付き合った彼氏にフラれました。 まぁもうそろそろフラれそうだな、とは思っていたのですが、 凹んでいます。 でも、リストカットしてません。 めっちゃタバコ吸って酒飲んでますけどねw... 続きをみる
-
父は、酔って帰ってくると私の部屋へよくくるようになった。 娘とのスキンシップだよー 私はそうは受け取らなかった。 お尻を触り、胸を揉みしだく父親がどこにいるのだろうか? しかも、硬くなっているのが服越しに分かってしまう。 最初の方は、母も父に注意していた。 嫌がってるからやめてあげてよー しかし、... 続きをみる
-
雷の夜から、私は父をなんとなく避けるようになった。 母に相談すると、 私と間違えたのね! と笑っていた。 きっと気にする事じゃない。 でも、、、 なんとなく、父は私だと認識していたように思う。 そして、それは確信に変わる事になる。
-
次も居酒屋にした。 またまた新規の店舗立ち上げスタッフでの募集だったのだが、 この頃から世の中の情勢が変わり始める。 新型コロナウイルスの時代へ突入していく。 やはり、飲食店はもう可能性のない職場なのだろうか、、、 しかも、私は焦りすぎた。 早く次の仕事を決めようと焦り、希望給料ラインを大幅に下げ... 続きをみる
-
-
結果、3ヶ月で辞めた。 新規店舗の立ち上げスタッフという事だったが、 一向にオープンする気配がないのと、毎日窃盗にあうからだ。 新規店舗オープンまで、あちこちの店舗に勤務することになったが まぁ、どこ行っても財布から金がなくなるなくなる、、、 よくよく聞くと、警察沙汰の売上金窃盗事件も起きており、... 続きをみる
-
転職にあたり、飲食店を続けるか悩んでいた。 正直、ハードな職場が多いことは事実だ。 いとこも某居酒屋チェーンに勤務しているが、過労死の問題でテレビで取り上げられていたし、 私の前職場も過労死まではいかずとも、精神に不調をきたしておかしくなった子や、 過労から脳梗塞で倒れ、引退した人を見てきた。 相... 続きをみる
-
この頃、私はもうありさちゃんとはほとんど会うことはなかった。 というか、中学くらいから疎遠になっていき、中学時代はちよこちゃんという優等生タイプの子と仲良くしていた。 高校入ってすぐに、大げんかしてから会わなくなった。 そしてこの頃は、ももちゃんとべったりだ。 高校は違うが、バイトがあってもなくて... 続きをみる
-
理解を得れないままだったが、アルバイトは続けた。 もちろん嫌な事もあったし、辞めたいと思った事もある。 でも、楽しかった。 私が好きなのはレジだった。 お客さんと喋るのがとても楽しい。 このホストは毎回連れている女の子へのウケ狙いでスマイルくださいっていうな、 とか この芸人さん、テレビではおとぼ... 続きをみる
-
高校生になって、学校生活にも慣れた頃。 中学時代、仲良くも仲悪くもなかったももちゃんから、一緒にアルバイトしない? と誘われた。 私は超のつく進学校へ通っていたので、周りにアルバイトをしている子もいなくて 少し迷ったが働く事にした。 働く先はあの、マリちゃんに奪われたハンバーガーを売っているお店。... 続きをみる
-
-
-
-
1ヶ月家に居て分かったこと。 私って仕事以外やりたいことなくない?! アニメや漫画が好きってのは趣味かも知れんけど、そこまでハマるわけでもない。 見てる時は楽しいけど、終わったら主人公の名前さえ覚えてないとかしょっちゅうあるし、 内容もあんまり覚えてないから、同じアニメ何回も見て楽しめるし、、、 ... 続きをみる
-
無職になった。 あの日、体力の限界を感じてから、この仕事ずっと続けていけるのかな、とリアルにかんがえるようになった。 体制の改善は常々訴えてきたが、決して改善される事はなかった。 上層部の言葉の端々に聞こえる。 「その分、金はろてるやろ?」 そう、過労死寸前まで行っても、お給料の魅力に中々あがらえ... 続きをみる