okiraku-kiraのブログ

人生折り返し地点。

【海龍】はじめての就職③

新店舗には、私と水田さんが配属されることになった。


村田さんは元々新店舗にはあまり興味がなかったようだが、丸川さんはひどく落ち込んだ。
実際、1ヶ月後には遅刻が増え始め、さらにその1ヶ月後には無断欠勤が始まり、
ふと思い出した時には、腰が痛いからという理由で退職していた。


そんな犠牲を乗り越えて、水田さんと私、それに佐々木マネージャーは新店舗を立ち上げた。
思うようにいかず、泊まり込む日もあった。
オープンして一週間後、佐々木マネージャーが連勤から体調壊して、急遽営業を休み方になった。


水田さんと私もお休みする事になったが、2人で会うことにした。


そして水田コージ、こーちゃんとは男女の関係になった。

【海龍】はじめての就職②

丸川さんと水田さんは2人とも8歳年上の、大人って感じだった。
2人とも飲食での経験が長く、FLだとか難しい言葉を話していた。


最初から社員にならなくてよかった!!


アルバイトで契約したので、2人もライバル心なく私に色々なことを教えてくれた。


PCもある程度使えなきゃいけない。
私は電源の入れ方さえいまいちわからないレベルで、
全て教えてもらった。


村田さんは、2人より少し歳が下らしい。
社長と同郷で、拾われてこの会社の別の事業部に入り今に至るらしいが
仕事はあまりできるタイプではなさそうだ。


4人はすぐに仲良くなった。
3ヶ月もすると、いよいよ新店舗のオープンが具体的に決まりだし、
遅くまで4人で議論する事も増えてきた。


私は仕事に夢中になった。

【海龍】はじめての就職①

28歳にして、初めて就職して働くことにした。
色々あってのことだ。


ただ、娘のことがあるので、すぐに正社員ではなくていいので、ゆくゆく正社員になれるような職場を探すことにした。


勤務地が神戸だが、求人内容が気に入った会社があった。


私たちと一緒に、新しいことしませんか?
ヤル気とガッツのある人募集!


面接の日、電車が止まってしまい遅刻した。
おまけに、社員じゃなくてまずはバイトしたいんですよね、
なんて言い出すわけだから、落ちるだろうな、と思ったら受かった。


50人くらい来た応募の中で、3人しか採用しなかったらしい。
それがこの居酒屋、海龍だ。
試作用店舗として、神戸にあるカウンターのみの店をまずお試しで営業しているらしい。


新規出店とチェーン店化を目指して、飲食事業部を立ち上げたばかりらしい。
今いるのは、社長、部長と佐々木マネージャー、社長の知り合いの村田さんの4人だけ。


そこに、私と丸川さん、水田さんが入社して、お店出すぞーって事らしい。
目標は半年後。
それまでに私たちはメニューやスタッフの教育の仕方等マニュアルを作りながら、
この神戸の小さなお店を黒字店舗に持っていくのが仕事らしい。


ワクワクした。